GINAと共に
第99回 薬物密輸の罠と罪 2014年9月号
イスタンブール、バンコク、マルティニーク。これら3つの街の共通点は何?、と問われれば何と答えればいいでしょうか。
いずれも異文化が混ざり合った魅力的な街、というのは正しいでしょうがこれでは面白みに欠けますし、そのような街なら他にもいくらでもあります。この設問の答えは「空港で薬物所持で逮捕された悲劇を描いた映画に登場する街」です。もっとも、この設問は「私が知っている映画で」、という条件つきで、他にも同じような映画やドラマがあるかもしれませんから、あまりいい設問ではありません。
有数の傑作とまでは言えず何度も観たいとは思わないものの、なんとなく心にひっかかっていて忘れられない映画、というのは誰にでもあると思いますが、私にとってそんな映画のひとつが『ブロークダウン・パレス』です。
この映画は卒業旅行にバンコクに出かけたアメリカの女子高生2人が、現地で知り合った(たしか)オーストラリア人の男性に騙されてヘロインをスーツケースの中に入れられて空港で逮捕、終身刑(だったと思います)を言い渡されるというストーリーです。途中から敏腕弁護士が登場していいところまでいくのですが、最終的には後味の悪い映画でした。
なぜこの映画が私の心の中でひっかかっているのかというと、この映画が公開された90年代後半に、似たような話を実世界でしばしば耳にしていたからです。実は私もこのような話を持ちかけられたことがあります。当時の私は医学部の学生であり、とにかくお金がなくて教科書を買うのにも苦労をしていました。そんな私に目をつけたのか、ある知人が「いいバイトがあるんだけど・・・」と近づいてきたのです。
その知人がいうバイトとは、「香港に行ってある人物から荷物を受け取ってほしい。それを持って帰ってくるだけで10万円もらえる。もちろん旅費は負担しなくていい」というものでした。当時の私の身分は医学部の一学生に過ぎませんでしたが、医学部入学前には社会人の経験もありますし、さらにその前の大学生時代には水商売も含めて様々なアルバイトの経験がありましたから、いろんな世界の人からこういう話はすでに聞いて知っていました。
それが「偽ブランド物」か「違法薬物」の運び屋のバイトであることがすぐに分った私は、その話を断り、その知人に「違法だと思うよ」と言うと、その知人は意外そうな顔をして、「そうだったのか。誰でもいいから香港に1泊で行ける人間を探してほしいってある人に言われたんだけど、そういうことだったのか・・・」と驚いていました。
また、当時はこのようなバイトで稼いでいる輩が少なくない、という話もしばしば耳にしていました。そんななか、この映画『ブロークダウン・パレス』が公開されたものですから妙に説得力があったのです。
『ミッドナイト・エクスプレス』というのは1970年代のアカデミー賞受賞作です。イスタンブールでハシシ(大麻樹脂)を身体に巻き付けて持ち帰ろうとしたアメリカ人男性が空港で逮捕され長期間牢獄に入れられるというストーリーで、実話に基づいているとされています。ヘロインや覚醒剤ならともかく、なんでハシシで長期間?、と思われますが、これは当時のトルコとアメリカの二国間関係が険悪であったことが原因とされています。この映画では無事脱獄(脱獄の隠語が「ミッドナイト・エクスプレス」だそうです)を果たします。
『ブロークダウン・パレス』は、私自身は有数の傑作とまでは言えないと感じていますし、アカデミー賞受賞の『ミッドナイト・エクスプレス』も何度も観たいとは思いません。しかし、多くの人にすすめたい「絶対に見逃せない名作」として『マルティニークからの祈り』をあげたいと思います。
韓国映画の良さが今ひとつ分からない私もこの映画には胸を打たれました。実話に基づいたストーリー、キャスティング、音楽、いずれを取り上げてもほぼ完璧な映画です。これほどの名作はめったにないと思います。
この映画は現在公開中ですから、ストーリーを詳述すると「ネタバレ」になってしまいますので、触りだけを紹介しておきます。ソウル在住の海外旅行の経験のない主婦が夫の友人から「アフリカから金の原石をフランスに運ぶバイトがある」、という話を持ちかけられます。少し怪しいとは感じたものの、まさかそれがコカインであるとは思いもしなかったその主婦は儲け話に乗ります。お金に困っていたのは夫の事業(車の修理屋)が上手くいかず家賃も滞納しており、ひとり娘にも苦労させていたからです。
フランスのオルリー空港で大量のコカインがスーツケースの中から見つかり、この主婦は言葉も通じないまま連行され、初めはフランス国内の刑務所に、その後カリブ海のマルティニーク島(仏領)の施設にうつされます。この映画が最高傑作と言える理由のひとつはキャスティングにあります。主演の女優チョン・ドヨンの演技はパーフェクトといっていいでしょう。娘と離れ離れにさせられた苦悩がよく伝わってきますし、フランス語どころか英語もほとんどできないこの主婦は「I... go.... Korea...」などと拙い表現で必死に訴えます。
夫役のコ・スの演技も抜群です。娘を思いやる姿も印象的ですが、最も圧巻されるのは、冤罪でマルティニーク島の収容所に投獄されている妻に対して何も行動しない役人たちの前で灯油をかぶり自殺を図ろうとするシーンです。ときどき報道される反日感情から焼身自殺をする韓国人の心理は私には理解できませんが、この映画のこのシーンを私は忘れることができません。
触りだけ、を紹介するつもりが少し踏み込んでしまいました。映画を離れて、現実的な話にうつりたいと思います。
日本人が薬物所持で空港で逮捕された最も有名な事件は「メルボルン事件」でしょう。1992年、メルボルンに観光目的で入国しようとした日本人の男女5人がヘロイン所持で逮捕され懲役15~20年の実刑判決が下されました。彼(女)らは、トランジット先のクアラルンプールでスーツケースが盗まれるというアクシデントに見舞われ、ガイドが用意した新しいスーツケースを持っていたのですが、そのスーツケースの底にヘロインが隠されていたのです。この事件ではスーツケースを用意したこのガイドが怪しそうですが、裁判にはそのガイドはなぜか出廷されず、また通訳が不充分で被疑者の日本人たちの言葉がうまく伝わらずに裁判が不利に運ばれたと言われています。
メルボルン事件はマスコミの報道などから冤罪であることは間違いなさそうですが、この男女5人のなかに元暴力団員で前科のある男性がいたことなどから裁判官の心証がよくなかったのかもしれません。
メルボルン事件ほど大きくは取り上げられていませんが、薬物所持で海外の空港で逮捕という事件は国内外の新聞でときどき報道されています。私が注目しているのは2009年10月にドバイからクアラルンプールに覚醒剤3.5kgを運んだとされている日本人の30代T看護師です。一審の判決は「死刑」、2013年3月に下された二審の判決も「死刑」でした。今後三審で覆るかどうかは分りません。T看護師は「頼まれて運んだだけで中身を知らなかった」と主張しているそうですが、30代の看護師ということはそれなりの知識や経験があるとみなされるでしょうから「知らなかった」は通用しないかもしれません。
一般にアジア諸国は死刑を科している国が多く、欧米諸国では死刑を廃止する傾向にあり、アジア諸国との間に齟齬がでてきます。分りやすい例を挙げれば、数年前にUKの女性がタイでタイ人男性に強姦・殺害され、タイの司法で死刑が命じられたもののUKの当局が減刑を申し出たという事例がありました。これはタイ人にしてみれば、自国の若い女性が弄ばれて殺されたというのにタイ人の犯人をなぜかばうのか、と不可解だったようです。
薬物の例でいえば、2008年8月にUKの女性がラオスでヘロイン所持で逮捕されました。この女性は妊娠しており、人道的に解放すべきでないかという議論が起こりましたが、私が知る限り結局そのときは釈放されませんでした。(その後、ラオスで無事出産できたのかどうか、司法判決がどのようなものになったのかなどは不明です)
先に述べたように、90年代後半に私はこのような密輸の話をよく聞いたわけですが、当時の私の知人(男性)から、「コンドームに大麻を入れて飲み込んで運べば安心らしいね。僕の知人は一度関西空港で不審に思われて腹のレントゲン撮影をされたけどスルーできたようだ。レントゲンでコンドームはうつらないんだね」という話を聞いたことがあります。
この知人は、私が医学生だから、レントゲンにうつるうつらないの話をしたかったのでしょう。確かにこの男性が言うようにコンドーム自体はレントゲンにうつりませんが、腸管の通過障害などが起こればレントゲンで異常所見がでますし、もしも機内でコンドームが破れれば危険な状態になります。大麻では「立ち上がれない」くらいですむかもしれませんが、覚醒剤やコカイン、ヘロインなどなら命に直結する可能性もあります。
薬物の危険性についてはこのサイトで繰り返し訴えていますが、その重要性に気付いていない日本人は残念ながら少なくありません。なかには「自分は薬物はやらない。運ぶだけ」などとうそぶく者もいるようですが、上に述べた数々の事件を思い出してみるとこのような「アルバイト」が割に合わないことは自明です。ちなみに、外務省はこのような日本人を助けることはありません。メルボルン事件のときも冤罪であったのにもかかわらず内政干渉になるという理由で日本政府は何もしませんでしたし、現在クアラルンプールで勾留されているT看護師にも政府からの支援は何もないそうです。
私はこれまで違法薬物が原因でHIVに感染した人をたくさんみてきましたし、違法薬物で人生を棒に振った日本人の患者さんも多数みてきました。もしも薬物やあやしい高額バイトの誘惑に駆られたら・・・、そのときは、まず『マルティニークからの祈り』を観てみてください。きっと人生観が変わるでしょう・・・。
GINAと共に
第97回(2014年7月)「これからの「大麻」の話をしよう」
第25回(2008年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ」
第49回(2010年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ(その2)」
第73回(2012年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ(その3)」
いずれも異文化が混ざり合った魅力的な街、というのは正しいでしょうがこれでは面白みに欠けますし、そのような街なら他にもいくらでもあります。この設問の答えは「空港で薬物所持で逮捕された悲劇を描いた映画に登場する街」です。もっとも、この設問は「私が知っている映画で」、という条件つきで、他にも同じような映画やドラマがあるかもしれませんから、あまりいい設問ではありません。
有数の傑作とまでは言えず何度も観たいとは思わないものの、なんとなく心にひっかかっていて忘れられない映画、というのは誰にでもあると思いますが、私にとってそんな映画のひとつが『ブロークダウン・パレス』です。
この映画は卒業旅行にバンコクに出かけたアメリカの女子高生2人が、現地で知り合った(たしか)オーストラリア人の男性に騙されてヘロインをスーツケースの中に入れられて空港で逮捕、終身刑(だったと思います)を言い渡されるというストーリーです。途中から敏腕弁護士が登場していいところまでいくのですが、最終的には後味の悪い映画でした。
なぜこの映画が私の心の中でひっかかっているのかというと、この映画が公開された90年代後半に、似たような話を実世界でしばしば耳にしていたからです。実は私もこのような話を持ちかけられたことがあります。当時の私は医学部の学生であり、とにかくお金がなくて教科書を買うのにも苦労をしていました。そんな私に目をつけたのか、ある知人が「いいバイトがあるんだけど・・・」と近づいてきたのです。
その知人がいうバイトとは、「香港に行ってある人物から荷物を受け取ってほしい。それを持って帰ってくるだけで10万円もらえる。もちろん旅費は負担しなくていい」というものでした。当時の私の身分は医学部の一学生に過ぎませんでしたが、医学部入学前には社会人の経験もありますし、さらにその前の大学生時代には水商売も含めて様々なアルバイトの経験がありましたから、いろんな世界の人からこういう話はすでに聞いて知っていました。
それが「偽ブランド物」か「違法薬物」の運び屋のバイトであることがすぐに分った私は、その話を断り、その知人に「違法だと思うよ」と言うと、その知人は意外そうな顔をして、「そうだったのか。誰でもいいから香港に1泊で行ける人間を探してほしいってある人に言われたんだけど、そういうことだったのか・・・」と驚いていました。
また、当時はこのようなバイトで稼いでいる輩が少なくない、という話もしばしば耳にしていました。そんななか、この映画『ブロークダウン・パレス』が公開されたものですから妙に説得力があったのです。
『ミッドナイト・エクスプレス』というのは1970年代のアカデミー賞受賞作です。イスタンブールでハシシ(大麻樹脂)を身体に巻き付けて持ち帰ろうとしたアメリカ人男性が空港で逮捕され長期間牢獄に入れられるというストーリーで、実話に基づいているとされています。ヘロインや覚醒剤ならともかく、なんでハシシで長期間?、と思われますが、これは当時のトルコとアメリカの二国間関係が険悪であったことが原因とされています。この映画では無事脱獄(脱獄の隠語が「ミッドナイト・エクスプレス」だそうです)を果たします。
『ブロークダウン・パレス』は、私自身は有数の傑作とまでは言えないと感じていますし、アカデミー賞受賞の『ミッドナイト・エクスプレス』も何度も観たいとは思いません。しかし、多くの人にすすめたい「絶対に見逃せない名作」として『マルティニークからの祈り』をあげたいと思います。
韓国映画の良さが今ひとつ分からない私もこの映画には胸を打たれました。実話に基づいたストーリー、キャスティング、音楽、いずれを取り上げてもほぼ完璧な映画です。これほどの名作はめったにないと思います。
この映画は現在公開中ですから、ストーリーを詳述すると「ネタバレ」になってしまいますので、触りだけを紹介しておきます。ソウル在住の海外旅行の経験のない主婦が夫の友人から「アフリカから金の原石をフランスに運ぶバイトがある」、という話を持ちかけられます。少し怪しいとは感じたものの、まさかそれがコカインであるとは思いもしなかったその主婦は儲け話に乗ります。お金に困っていたのは夫の事業(車の修理屋)が上手くいかず家賃も滞納しており、ひとり娘にも苦労させていたからです。
フランスのオルリー空港で大量のコカインがスーツケースの中から見つかり、この主婦は言葉も通じないまま連行され、初めはフランス国内の刑務所に、その後カリブ海のマルティニーク島(仏領)の施設にうつされます。この映画が最高傑作と言える理由のひとつはキャスティングにあります。主演の女優チョン・ドヨンの演技はパーフェクトといっていいでしょう。娘と離れ離れにさせられた苦悩がよく伝わってきますし、フランス語どころか英語もほとんどできないこの主婦は「I... go.... Korea...」などと拙い表現で必死に訴えます。
夫役のコ・スの演技も抜群です。娘を思いやる姿も印象的ですが、最も圧巻されるのは、冤罪でマルティニーク島の収容所に投獄されている妻に対して何も行動しない役人たちの前で灯油をかぶり自殺を図ろうとするシーンです。ときどき報道される反日感情から焼身自殺をする韓国人の心理は私には理解できませんが、この映画のこのシーンを私は忘れることができません。
触りだけ、を紹介するつもりが少し踏み込んでしまいました。映画を離れて、現実的な話にうつりたいと思います。
日本人が薬物所持で空港で逮捕された最も有名な事件は「メルボルン事件」でしょう。1992年、メルボルンに観光目的で入国しようとした日本人の男女5人がヘロイン所持で逮捕され懲役15~20年の実刑判決が下されました。彼(女)らは、トランジット先のクアラルンプールでスーツケースが盗まれるというアクシデントに見舞われ、ガイドが用意した新しいスーツケースを持っていたのですが、そのスーツケースの底にヘロインが隠されていたのです。この事件ではスーツケースを用意したこのガイドが怪しそうですが、裁判にはそのガイドはなぜか出廷されず、また通訳が不充分で被疑者の日本人たちの言葉がうまく伝わらずに裁判が不利に運ばれたと言われています。
メルボルン事件はマスコミの報道などから冤罪であることは間違いなさそうですが、この男女5人のなかに元暴力団員で前科のある男性がいたことなどから裁判官の心証がよくなかったのかもしれません。
メルボルン事件ほど大きくは取り上げられていませんが、薬物所持で海外の空港で逮捕という事件は国内外の新聞でときどき報道されています。私が注目しているのは2009年10月にドバイからクアラルンプールに覚醒剤3.5kgを運んだとされている日本人の30代T看護師です。一審の判決は「死刑」、2013年3月に下された二審の判決も「死刑」でした。今後三審で覆るかどうかは分りません。T看護師は「頼まれて運んだだけで中身を知らなかった」と主張しているそうですが、30代の看護師ということはそれなりの知識や経験があるとみなされるでしょうから「知らなかった」は通用しないかもしれません。
一般にアジア諸国は死刑を科している国が多く、欧米諸国では死刑を廃止する傾向にあり、アジア諸国との間に齟齬がでてきます。分りやすい例を挙げれば、数年前にUKの女性がタイでタイ人男性に強姦・殺害され、タイの司法で死刑が命じられたもののUKの当局が減刑を申し出たという事例がありました。これはタイ人にしてみれば、自国の若い女性が弄ばれて殺されたというのにタイ人の犯人をなぜかばうのか、と不可解だったようです。
薬物の例でいえば、2008年8月にUKの女性がラオスでヘロイン所持で逮捕されました。この女性は妊娠しており、人道的に解放すべきでないかという議論が起こりましたが、私が知る限り結局そのときは釈放されませんでした。(その後、ラオスで無事出産できたのかどうか、司法判決がどのようなものになったのかなどは不明です)
先に述べたように、90年代後半に私はこのような密輸の話をよく聞いたわけですが、当時の私の知人(男性)から、「コンドームに大麻を入れて飲み込んで運べば安心らしいね。僕の知人は一度関西空港で不審に思われて腹のレントゲン撮影をされたけどスルーできたようだ。レントゲンでコンドームはうつらないんだね」という話を聞いたことがあります。
この知人は、私が医学生だから、レントゲンにうつるうつらないの話をしたかったのでしょう。確かにこの男性が言うようにコンドーム自体はレントゲンにうつりませんが、腸管の通過障害などが起こればレントゲンで異常所見がでますし、もしも機内でコンドームが破れれば危険な状態になります。大麻では「立ち上がれない」くらいですむかもしれませんが、覚醒剤やコカイン、ヘロインなどなら命に直結する可能性もあります。
薬物の危険性についてはこのサイトで繰り返し訴えていますが、その重要性に気付いていない日本人は残念ながら少なくありません。なかには「自分は薬物はやらない。運ぶだけ」などとうそぶく者もいるようですが、上に述べた数々の事件を思い出してみるとこのような「アルバイト」が割に合わないことは自明です。ちなみに、外務省はこのような日本人を助けることはありません。メルボルン事件のときも冤罪であったのにもかかわらず内政干渉になるという理由で日本政府は何もしませんでしたし、現在クアラルンプールで勾留されているT看護師にも政府からの支援は何もないそうです。
私はこれまで違法薬物が原因でHIVに感染した人をたくさんみてきましたし、違法薬物で人生を棒に振った日本人の患者さんも多数みてきました。もしも薬物やあやしい高額バイトの誘惑に駆られたら・・・、そのときは、まず『マルティニークからの祈り』を観てみてください。きっと人生観が変わるでしょう・・・。
GINAと共に
第97回(2014年7月)「これからの「大麻」の話をしよう」
第25回(2008年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ」
第49回(2010年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ(その2)」
第73回(2012年7月)「ドラッグ天国に舞い戻ったタイ(その3)」