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2007年2月13日(火) 日本、錠剤型の覚醒剤押収量が戦後2番目に

 2月1日の日本経済新聞によりますと、昨年(2006年)1年間に押収された錠剤型の覚醒剤が、前年比約2.2倍の56,886錠にのぼったことが警察庁の調べであきらかとなりました。この数字は1958年に次いで戦後2番目だそうです。

 一方、粉末の覚醒剤の押収量は125キログラムで、前年比5.1%の増加でしたが、400キログラムを超えていた2002年から2004年の3割程度だそうです。

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 最近はヨーロッパからの密輸で錠剤型覚醒剤が大量に入ってきているとの報道がありますが、日本では伝統的?に"結晶型"(通称"アイス")の方が問題になっており、錠剤型の覚醒剤はそれほど流通量が多くないと言われていました。

 日経新聞の報道では、錠剤と粉末についてしか述べられておらず、結晶についてはなぜか記載がありませんが、おそらく最近のアジア全体での流行から考えて"アイス"の流通量はかなりのものになるでしょう。

 このウェブサイトで何度も述べているように、日本が"覚醒剤天国"の汚名を返上するためには、他国との協力を惜しまずに、製造・密輸・販売・使用のいずれの対策にも力を注がなければなりません。

(谷口 恭)

参考:「関空で5,600錠の覚醒剤押収」2006年10月28日
     「オーストラリア、10人に1人が"アイス"を経験」2007年2月6日