HIV/AIDS関連情報

2008年8月25日(月) 先進国で増え続けるHIV新規感染

 2008年7月29日にUNAIDS(国連合同エイズ計画)が発表した2007年の年次報告によりますと、世界全体の2007年のエイズによる死者は約200万人と推定され、これは2005年の約220万人から20万人減少したことになります。

 UNAIDSによりますと、2007年にHIV陽性者は世界全体で約3,300万人で、サハラ以南諸国が全感染者の67%、死者の72%を占めます。サハラ以南諸国以外では、薬物使用者、同性愛者、セックスワーカーなどの間で感染が蔓延しているとされています。

 エイズの治療を受けている人数は、2003年の約30万人から2007年の約300万人と10倍も増えています。

 一方、新たな懸念としては、新規感染は世界全体では数年前の500万人から2007年の270万人と減少傾向にありますが、一部の国で感染者が増加しており、中国、ドイツ、インドネシア、ロシア、イギリスなどでの増加が重要視されています。

*******

 HIVの新規感染が増えているのは上で述べられている国以外にも、日本、韓国、オーストラリアなどがあります。タイは横ばいですが、若年者と主婦に広がっています。

 先進国でのHIV新規感染増加について新たな対策が必要になるでしょう。

(谷口恭)