HIV/AIDS関連情報

2008年5月25日(日) 福田首相、3大感染症に582億円を拠出

 5月23日に東京で開かれた国際シンポジウムで、福田康夫首相は、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に今後数年間で5億6千万ドル(約582億円)を拠出することを表明しました。(報道は5月23日の毎日新聞)

 福田首相は、挨拶で、「3大感染症は世界全体で毎年500万人の命を奪っている。地球規模での取り組みが不可欠だ」と述べました。これは、5月28日に横浜市で開催される「第4回アフリカ開発会議(TICAD4)」を前に、主催国として感染症の問題に率先して取り組むことを強調する狙いがあると見られています。

「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」は、2000年の九州・沖縄サミットで感染症が議題になったのを契機に設立されたという背景があります。日本の拠出金の合計は、今回の分を含めて14億1千万ドルとなり、米・仏に次いで世界3位となります。

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 世界第3位の拠出金を出していても、年々HIV感染が増えている国・・・。それが現在の日本です。

(谷口恭)