HIV/AIDS関連情報

2007年6月19日(火) チベットでもHIV感染が増加

 チベットというと、その大自然と歴史にロマンを感じる人も少なくないと思われますが、この地域にも着実にHIV感染が蔓延してきているようです。

 新華社通信(中国の国営通信社)の発表によりますと、チベットでのHIV陽性者(含エイズ発症者)は昨年が30人だったのに対し、今年は41人まで増加しています。(報道は6月16日のCHINA Daily)

 チベット当局によりますと、チベットでのHIV感染は都心部にも地方にもみられ、男女比では男性の方が多いそうです。現在、当局では、無料のHIV検査や治療の導入を検討しているようです。

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 UNAIDSのデータでは、中国での感染源は、薬物が44.3%、輸血が10.7%、性感染が43.6%となっています。諸外国と比べると男女間での性感染が多いのが特徴です。

 違法薬物や同性間での性交渉に比べると、男女間の性交渉をもつ人はずっと多いでしょう。相当思い切った政策をとらない限り、HIV感染は今後も広がり続けることとなるでしょう。

(谷口 恭)