HIV/AIDS関連情報

2007年5月7日(月) タイのエイズワクチン最新情報

 現在タイの保健省は、エイズワクチン(HIVワクチン)の臨床試験(治験)を16,000人のボランティアを対象におこなっていますが、試験は最終段階(last phase)に入っており、この結果は7月にも公表されるようです。(報道は5月1日のバンコクポスト)

 このワクチン臨床試験は、タイ保健省の他、いくつかの米国政府の関係筋や会社も関与しています。およそ16,000人のボランティアは、試験開始時にHIVに感染していなかった18歳から30歳のラヨン県もしくはチョンブリー県(いずれもタイ東部)在住の人たちです。

 この臨床試験の結果により、次の3つの対策がとられる見込みです。

 まず80%以上の成功率が得られれば、本格的なワクチンとして市場に流通します。次に成功率が50-79%であれば今後二年間の追加試験がおこなわれます。成功率が50%以下であれば今回試験されているワクチンは失敗とみなされます。

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 新聞記事からは、"成功率"がどのように定められるのかが分かりません。「このワクチンを打てばHIVに感染しない確率が80%以上です」、と言われて安心できるのか、という気がします。

(谷口 恭)