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2007年4月6日(金) タイ人のドラッグ密売人が中国で逮捕

 タイの刑事裁判所は、薬物密輸の罪で29歳の男性(タイ人)に死刑宣告を言い渡しました。(報道は4月2日のThe Nation)

 この男性は、タイから中国に薬物を持ち込み、中国で逮捕され先月タイに強制送還されています。タイの薬物取締り局によりますと、この男性はタイとラオスで活動する密売ネットワークに所属しているそうです。

 この男性は60個のヘロインのかたまりと137,800錠の覚醒剤を所有していた罪で2年前にも逮捕されているようです。

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 タイからドラッグを中国へ持ち込み逮捕、と聞くと、ハリウッド映画「ブロークダウン・パレス」を思い出します。「ブロークダウン・パレス」では、アメリカ人の女子大生2人がカバンの中にヘロインを入れられ香港の空港で逮捕される、という設定だったと思いますが、2人はタイの刑務所に収容されることになりました。

 タイでは殺人などでは死刑判決がよく宣告されますが、マレーシアやシンガポールといった近隣諸国に比べると薬物に対する罪は重くないという印象があります。今回は、薬物密売で死刑が宣告されていますから、罪を重くするような傾向に変わってきているのかもしれません。

(谷口 恭)