HIV/AIDS関連情報
2007年4月17日(火) パキスタンのエイズ事情
4月9日のBBC NEWSがパキスタンのエイズ事情について報道しています。
パキスタン政府とWHO(世界保健機構)の共同調査によりますと、およそ4千人のHIV陽性者がパキスタン全域の治療センターに報告されています。しかし、この人数は事実を反映しておらず、報告されたのは感染者のごくわずかであるとみられています。しかも4千人の陽性者のうち、氏名などがきちんと登録されている者はわずか618人だそうです。
UNAIDSの報告では、同国のHIV陽性者は8万人から14万人で、この数字さえも過小評価しているとみる向きもあります。
WHOは過去3年間で、450万ドル(約5億4千万円)をかけた治療プログラムで感染者を支援してきました。抗HIV薬はインドで製造されたものを用いて、医者や看護師はインドとイタリアで訓練を受けています。
パキスタン政府は、HIV陽性者の低い検知率とエイズに伴うスティグマがHIV陽性者の治療の妨げになっているとみています。
パキスタンで活動するWHOの医療スタッフQuaid Saeed氏は次のようにコメントしています。
「検査を受ける人が少ないことでパキスタンでのHIV感染が急速に広まっている。この国のハイリスクグループは、薬物常用者、売春婦、相手を疑わない配偶者(unsuspecting spouses)である」
***********
「相手を疑わない配偶者(unsuspecting spouses)」とは、要するに、"自分の夫は誠実であると考えている主婦"(あるいはその逆)ということでしょう。このような問題は、日本も含めて世界中に存在します。しかし、自分の夫(妻)さえも疑わなければならないというのはなんとも悲しいものです・・・
(谷口 恭)
パキスタン政府とWHO(世界保健機構)の共同調査によりますと、およそ4千人のHIV陽性者がパキスタン全域の治療センターに報告されています。しかし、この人数は事実を反映しておらず、報告されたのは感染者のごくわずかであるとみられています。しかも4千人の陽性者のうち、氏名などがきちんと登録されている者はわずか618人だそうです。
UNAIDSの報告では、同国のHIV陽性者は8万人から14万人で、この数字さえも過小評価しているとみる向きもあります。
WHOは過去3年間で、450万ドル(約5億4千万円)をかけた治療プログラムで感染者を支援してきました。抗HIV薬はインドで製造されたものを用いて、医者や看護師はインドとイタリアで訓練を受けています。
パキスタン政府は、HIV陽性者の低い検知率とエイズに伴うスティグマがHIV陽性者の治療の妨げになっているとみています。
パキスタンで活動するWHOの医療スタッフQuaid Saeed氏は次のようにコメントしています。
「検査を受ける人が少ないことでパキスタンでのHIV感染が急速に広まっている。この国のハイリスクグループは、薬物常用者、売春婦、相手を疑わない配偶者(unsuspecting spouses)である」
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「相手を疑わない配偶者(unsuspecting spouses)」とは、要するに、"自分の夫は誠実であると考えている主婦"(あるいはその逆)ということでしょう。このような問題は、日本も含めて世界中に存在します。しかし、自分の夫(妻)さえも疑わなければならないというのはなんとも悲しいものです・・・
(谷口 恭)