HIV/AIDS関連情報

2007年3月5日(月) メキシコ、軍のHIV陽性者の除隊は違憲

 2月28日のBBCニュースによりますと、メキシコの最高裁の判決で、軍のHIV陽性者が除隊されないことが決まりました。HIV陽性という理由で除隊にするのは違憲との判断を最高裁が下したというわけです。

 この裁判はHIV陽性の11人の軍人がおこしたもので、メキシコ軍ではこれまでにおよそ300人のHIV陽性者が軍を除隊させられています。

 メキシコ軍は、HIV陽性者は"役立たず(useless)"と主張し、軍の規約にはHIV陽性の者は除隊されることになっているそうです。今回の判決により、医学的に任務が遂行できない場合やエイズを発症しているといった場合を除けば、HIV陽性という理由で軍を除隊させることができなくなります。

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 当然の判決だと思われますし、他国ではHIV陽性の軍人というのも珍しくないでしょう。ところで、日本の自衛隊ではどうなのでしょうか。HIV陽性という理由で除隊された自衛官というのは聞いたことがありませんが、不当な解雇はおこなわれていないと考えていいのでしょうか・・・。

(谷口 恭)