HIV/AIDS関連情報

2007年3月26日(月) ゲイの退職者が集う町

3月23日のロイター通信によりますと、ハリウッドの一角に、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーなどの退職者が住めるような住宅街がつくられ話題を呼んでいます。

 この住宅街は、Triangle Squareと名づけられ、合計104の家が建てられ、低価格でゲイたちに供給されるようです。周囲にはプールやゴルフ場、またアミューズメントセンターや身体障害者用の施設まであり、関係者は米国にとってもロサンジェルスにとっても歴史的な出来事であると述べています。この住宅街建設の費用2,080万ドル(約25億円)は、カリフォルニア州とロサンジェルス市が負担しています。

 また、104の住居のおよそ3分の1がHIVに感染している低所得者のために準備されています。

 カリフォルニア大学の最近の調査によりますと、現在ロサンジェルス在住のゲイはおよそ442,000人で、ニューヨークに次いで二番目の多さです。特にハリウッド西部では、人口の40%がゲイもしくはレズビアンで、これは世界最大の人口比であると言われています。

 同性愛者を支援するあるNPOによると、米国の老人施設では、ほとんどが同性の居住を禁止しており、そのため同性愛者たちは老後、寂しい生活を余儀なくされているという現状があります。そのため、自分が同性愛者であることを偽って施設を探している人もいるそうです。

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 さすがは、人種差別や同性愛差別が世界で最も少ないと言われているロサンジェルスという感じがします。世界中の行政がこの政策を見習ってもらいたいものです。

(谷口 恭)