HIV/AIDS関連情報

2007年2月20日(火) 大阪の麻酔科医が麻薬取締法で逮捕の見込み

 2月16日の共同通信によりますと、大阪の36歳の麻酔科医が、自分の勤める病院から麻薬を窃盗した罪で逮捕されました。この医師は窃盗の容疑を認め、自ら使用したことを供述しているため、近いうちに麻薬取締法でも逮捕される見込みです。

 日本の医師が薬物で逮捕されるのは覚醒剤取締法の方が圧倒的に多いと思われますが、麻薬取締法での逮捕もときどき報道されています。

 麻薬取締法で逮捕される医師の特徴は、ほぼ全員が「麻酔科医」であるということです。そしてもうひとつ、覚醒剤で逮捕される医師との違いは、"死亡"につながる事件が多いということです。

 90年代には、関東のある大学病院の麻酔科医3人が吸入麻酔薬の過剰摂取で立て続けに死亡していますし、2005年の12月にも北陸のある大学病院で麻酔科の女医がやはり麻薬の過剰摂取で死亡しています。

 一般の人はもちろん、他科の医師よりも麻薬の危険性をはるかに熟知しているはずの麻酔科医が、自ら麻薬におぼれていくのは興味深い事象といえるかもしれません。

 それだけ麻薬とは恐ろしいものなのです。医師であれば注射針の回し打ちのような危険な行為はしないでしょうが、感染のリスクは避ける術を知っていても、麻薬そのもののリスクが見えてなかったということなのでしょう・・・。

参考:覚醒剤中毒の女医
    「クスリ」を上手く断ち切るには①
    「クスリ」を上手く断ち切るには②
    「クスリ」を上手く断ち切るには③
    「クスリ」を上手く断ち切るには④