HIV/AIDS関連情報

2007年2月15日(木) オーストラリア、C型肝炎ウイルスも急増

 2月12日のNEWS.COM.AUによりますと、シドニーの若い世代のドラッグユーザーの間でC型肝炎ウイルスの感染が急増しています。ドラッグユーザーの感染率はロンドンを抜いて世界一となったようです。最近では、実に毎年ドラッグユーザーの2人に1人がこのウイルスに感染していることになります。

 もう少し詳しくみてみると、新たに薬物を開始して1年以内にC型肝炎ウイルスに罹患するのは100人あたり46人で、ロンドンの42人を凌いでいます。
 
 これまで世界一と言われていたロンドンの感染率を上回ったことがわかり、ニューサウスウエールズ州の研究チームは「緊急の対策を要する」と警告しています。

 ドラッグユーザーの間でも特にリスクが高いのが、女性、20歳以下、東南アジア出身、コカイン使用者、だそうです。

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 オーストラリアでは、囚人の間でのC型肝炎ウイルスの高い感染率も以前から問題になっています。同日のNEW.COM.AUの別の記事には、囚人の3人に1人がC型肝炎ウイルスを保持していることが述べられています。

 地域ごとにみると、ニューサウスウエールズ州の囚人で最も感染率が高いようです。

 さらに、囚人の5人に1人がB型肝炎ウイルスに罹患していることも分かりました。ただHIVは1%とそれほど高くないという結果がでました。

(谷口 恭)