HIV/AIDS関連情報

2006年9月4日(月) HIV2型、日本人初感染

 9月4日の各メディアが報道しているように、世界での感染の主流を占めるHIV1型とは遺伝子タイプが異なる2型に日本人が感染したことを、厚生労働省のエイズ研究班が確認しました。同省によると、過去には、日本滞在中の外国籍の感染者は報告があるが、日本人感染者の確認は今回初めてとのことです。

 同省によると HIV2型の感染が確認されたのは、過去に西アフリカで輸血を受けた経験がある男性です。同省は「滞在していた地域では2型が流行しており、現地での輸血が感染原因とみられる」としています。

 HIV2型は、1型に比べ感染力が弱く、発症までの潜伏期間が長いのが特徴。

 厚労省は、医療機関や保健所などが実施しているHIV検査で2型の感染を見逃さないよう、検査の徹底を求める通知を出しました。

(浅居 雅彦)