HIV/AIDS関連情報

2006年9月3日(日) UNESCOがアフガニスタンの教師にエイズ教育

 8月30日付けのIRIN NEWSによりますと、アフガニスタンの首都カブールで、UNESCOがHIV/AIDSに関する二日間のワークショップを開きました。

 ワークショップには、アフガニスタン教育省やカブール教育大学の幹部や教師20人以上が参加したそうです。

 アフガニスタンでは、公的にHIV感染が認められたのは58人だけとなっていますが、実際の感染者はそれよりも遥かに多いと多くの関係者はみています。厚生省のある役人は、「アフガニスタンではHIVに関する国全域の調査がおこなわれたことがなく、国民の乏しい意識を考えるとHIVはかなり蔓延していると思われる」、とコメントしています。

 ある医療関係者は言います。

 「この国は戦争の後遺症で苦しんでいる。その結果、違法薬物の回し打ち、パキスタンやイランから戻ってきた難民、高い文盲率と無知、女性の地位の低さ、危険な性行為、脆弱な保健制度、HIVに対する低い意識などが原因となって、HIV/AIDSがかなり蔓延していると思われる」

 薬物、難民、文盲、女性差別、保健制度、・・・。HIV/AIDSは、狭い意味の医療だけではけっして解決しない、ということを改めて考えさせられます。

(谷口 恭)