HIV/AIDS関連情報

2006年9月27日(水) またタイのせい? ジャージー島のHIV増加

 フィンランド、オーストラリア、マレーシアなどでのHIV感染増加はタイのせいであるという公なコメントが発表されたというニュースをこのコーナーで度々お伝えしてきましたが、ジャージー島でも同様の発表がおこなわれました。

 9月22日のBBC NEWSによりますと、ジャージー島の保健省が下記の発表をおこないました。

・ジャージー島ではHIV感染が10年間で2倍に増えており、現在のHIV陽性者はお  よそ60人である。

・10年前は、HIV陽性者の62%が同性愛者、8%が異性愛者であったが、現在は    70%が異性愛者である。

・感染した場所は、50%がイギリス内、30%が西ヨーロッパ内、そして20%がタイである。

 またまた、タイが名指しされています。

 ジャージー島とは、イギリス海峡のチャネル諸島に位置するイギリス王室の属領で、一人当たりのGDPが4万ドルもある裕福な地域です。(ちなみに、日本の一人当たりのGDPはおよそ3万ドルです)

 それだけ裕福な地域ですから世界に旅行する人は多いのでしょうが、性産業の盛んな地域は、中国、ロシア、フィリピン、韓国、・・・、など他にもいくらでもあるわけで、お金も知識もある彼らが、タイでのみ危険な性交渉をおこなっているということはやはり興味深いと言えるでしょう。

(谷口 恭)