HIV/AIDS関連情報

2006年9月27日(水) 京都の病院内で8人がB型肝炎に院内感染

 9月20日の共同通信によりますと、京都市山科区の音羽病院で透析を受けている8人の患者さんが院内でB型肝炎ウイルスに感染したことが分かったそうです。

 B型肝炎ウイルスは、以前に比べると随分ましになっていますが、今から10年程前までは、いわれのない差別を受けていたキャリアの方が少なからずおられたのは事実です。こういう事件が起こると、再びキャリアの方に対するスティグマがはびこるのではないかと危惧します。同病院には、原因究明を急ぐとともに今後の対策を徹底してもらいたいものです。

 尚、現在国内のB型肝炎ウイルスのキャリアは100万人から120万程度だと言われています。現在では母子感染対策を徹底していますから新たにキャリアになる人はほとんどいないと思われます。(B型肝炎ウイルスは成人してから血液や精液、膣分泌液を介して感染すればキャリアになることはほとんどありません)

(谷口 恭)