HIV/AIDS関連情報

2006年9月23日(土) 喫煙はHIV感染のリスク

 「喫煙は心筋梗塞や癌や肺気腫をもたらすだけでなくHIV感染のリスクも高める」

 ロンドンでこのような発表がおこなわれ話題を呼んでいます。

 9月20日のロイター通信によりますと、イギリスの研究者がこの発表をおこない、医学誌「Sexually Transmitted Infections」にも掲載されるようです。

 この研究によれば、喫煙とHIV感染の関係を調べた6つの調査のうち5つで、喫煙者はHIVに感染するリスクが高い、という結果が出たそうです。

 South East Sheffield Primary Care Trustの成員でもあるこの研究の代表者Andrew Furber医師は言います。

 「喫煙することにより身体の免疫システムに何らかの変化が起こり、その結果HIVに感染しやすくなるのではないかと考えられる」

 同時にこの研究では、HIV陽性者がタバコを吸うことによってエイズを発症しやすいかどうかを調べています。結果は、「喫煙とエイズ発症には相関関係がない」とのことでした。

(谷口 恭)