HIV/AIDS関連情報

2006年9月18日(月) 栃木県のエイズ発症者増加の理由

 9月15日の毎日新聞によりますと、栃木県は、7月2日までの3ヶ月間の県内でのエイズの発生が10人であったと発表したそうです(エイズを発症していないHIV陽性者は報道されていません)。

 報道によりますと、最近は20代から50代の男性の報告が多く、そのなかでも40代以上は海外渡航歴のある人が多いそうです。この問題に対し、栃木県は、海外渡航者へパンフレットを配り注意を呼びかけているそうです。

 栃木県だけでは規模が小さいですが、これは、このコーナーで紹介した、フィンランド、イングランド北西部、オーストラリア北部などと同じ状況です。

 「コンドームを使用していない」、あるいはそれ以前の問題として、「売春目的で海外渡航する」、ということに驚かされますが、そういった人たちを非難するだけでは何も解決しないでしょう。

 大事なのは、「リスクを分かっていながら危険な性行為をしてしまう理由」を解明していくことだと思われます。

(谷口 恭)