HIV/AIDS関連情報

2006年8月9日(水) ナイジェリアの大学病院で赤ちゃんがHIV感染

 8月3日付けのBBCニュース(website版)によりますと、ナイジェリアの大学病院で輸血により赤ちゃんがHIVに感染したそうです。

 ナイジェリア政府は、大学病院の過失を認め、3人の病院幹部を解雇し、この赤ちゃんの医療費は全額国が負担することになりました。

 この大学病院(Lagos University Teaching Hospital)は、ナイジェリアで最もすぐれた病院として知られています。

 危険な性行為や薬物を避けることは本人の努力で可能でしょうし、母子感染は現在の医療技術をもってすればかなりの確率で防ぐことができます。しかしながら、このような輸血による感染は、本人や家族がいくら気をつけても防ぐことはできません。

 BBCの情報では、感染の原因は、「病院の過失(managerial lapses)」としか報道されていません。なぜこのような事故が起こったかを、世界中の医療従事者に報告して、同じことが二度と起こらないように注意を促す義務がこの大学病院にあるのではないかと思われます。

 ちなみに、ナイジェリアではおよそ570万人が HIV陽性で、これは国民の4.4%に相当します。