HIV/AIDS関連情報

2006年8月28日(月) 台湾、バレンタインデイにHIV予防キャンペーン

 台湾を含めて中国のバレンタインデイは8月30日(旧暦の七夕)です。

 8月24日付けのOnline The China Postによりますと、台湾エイズ基金と台北北星ロータリークラブ(訳に自信がありません・・・。原文はRotary Club of Taipei North Starです)は共同で、このロマンティックな記念日にエイズ予防キャンペーンを実施することを決めました。

 キャンペーンでは寄附を募り、寄附をした人にはコンドームをプレゼントする企画もあるそうです。

 台湾ではHIV/AIDSに関する人々の意識が低く、性行為で常にコンドームを使用する人は20-30%しかない、というデータもあります。

 Online The China Postによりますと、台湾では、2006年7月までにHIVに感染した人は、累計で12,012人に昇ります。このうち、エイズを発症していない段階で発見されたのはわずか10%以下だそうです。台湾エイズ基金は、こういった実情を踏まえ、「早期発見の重要性を訴えたい」、とコメントしています。

 よく日本のマスコミは、「先進国でHIVが増えているのは日本だけ」という言い方をしますが、これはまったくの誤りで、UNAIDSのデータを見ても、韓国、シンガポールのHIV陽性者の伸び率は日本よりも深刻であり、公的には中国の一部となっているためUNAIDSのデータはありませんが、台湾と香港も感染者が増えていると言われています。また、アジアに入るかどうかは分かりませんが、オーストラリアでも感染者は増加しています。

 アジアの先進国どうし、今後協力して感染予防に取り組んでいくことはできないものでしょうか。

(谷口 恭)