HIV/AIDS関連情報

2006年8月25日(金) 厚生労働省のエイズ動向委員会の第2四半期報告

 8月22日に当Websiteにてお伝えしましたニュース「HIV/AIDS新規報告23人 昨年の倍増 兵庫県上半期 」を裏付ける報告が、厚生労働省のエイズ動向委員会より発表されました。

 平成18 年3 月27 日から7 月2 日までの約3か月に、新規HIV感染者報告数は248 件(うち男性226 件、女性22 件。前回報告198 件)で過去最高となりました。また、前年同時期の新規HIV感染者報告数は171 件でした。

 新規AIDS患者報告数は106 件(うち男性97 件、女性9 件。前回報告92 件)であり、過去二位となりました。前年同時期の新規AIDS患者報告数は89 件です。

 感染経路別に見ると、新規HIV感染者では同性間性的接触によるものが160 件(全HIV感染者報告数の約65%)と最も多く、そのうち152 件が日本国籍男性でした。異性間性的接触による新規感染者報告数は53 件(全HIV感染者報告数の約21%、うち男性37 件、女性16 件)です。

 感染経路別の新規AIDS患者では、同性間性的接触によるものが40 件(全AIDS患者報告数の約38%)、異性間性的接触によるものが40 件(全AIDS患者報告数の約38%、うち男性36 件、女性4 件)となっています。

 年齢別では、新規HIV感染者は20~30 代が多数(約66%)を占めますが(前回約77%)、40 代~50 代以上が占める割合が増えています(約31%)(前回約22%)。

 年齢別の新規AIDS患者は30~50 代以上に広く分布しています。

(浅居 雅彦)