HIV/AIDS関連情報

2006年8月24日(木) 中国が性感染症の実態把握へ

 8月14日の共同通信によりますと、中国衛生省は、中国における性感染症が1980年代以降急増していることを懸念し、感染実態をより正確に把握するため、モニター地区を定めて定点調査を実施することを決定しました。

 同省によりますと、2005年の梅毒の報告例は前年比約35%増の12万6400件、淋病は18万300件。淋病が中国の(全)感染症の4位、梅毒が5位となっています。

 この調査では、初めて性感染症の治療を受ける患者には経緯を記した書類の提出、医療機関には24時間以内の関係機関などへの報告なども義務付けています。

 中国の報道によりますと、性感染症の重点調査対象者として、売春婦、男性の同性愛者、長距離トラックの運転手を挙げているようです。

 ちなみに、中国では長距離トラックの運転手のために売春施設が各地に存在し、1回の売春価格が100円以下との報道もあります。

(谷口 恭)