HIV/AIDS関連情報

2006年8月23日(水) 小規模支援がHIV/AIDS患者の生活を向上

 第16回国際エイズ会議で、World Vision CanadaというカナダのNGOが、小規模支援(Microfinance Projects)の効果について報告をおこない、それをカナダのメディアGlobe and Mailが8月15日に報道しましたのでここにご紹介します。

 World Vision Canadaは、昨年一年間で合計47個の小規模支援をおこない、国際エイズ会議では、ケニアやホンデュラスなどでの例が報告されたようです。

 小規模支援をおこなった結果、感染者が仕事をおこなえるようになり、健康状態や栄養状態が改善し、薬剤を入手しやすくなり、さらに、HIVに関連したスティグマが減少したそうです。また、教育にも力を入れ、若い世代のリーダー育成もおこなっているようです。

 Globe and Mailは、HIV/AIDSの問題が深刻な地域で小規模支援が「非常に重要な役割を果たしている」と述べています。

 GINAが現在おこなっているのも、まさに「小規模支援」で、感染者の仕事の応援や、患者さんひとりひとりの立場からみた支援をおこなっています。逆に、大病院や地域の行政に多額の寄附をおこなう、といったようなことはしていません(現在のGINAの規模では不可能です・・・)。

 GINAは今後も、「草の根レベルの支援」にこだわりをもっていきたいと考えています。

(谷口 恭)