HIV/AIDS関連情報

2006年8月20日(日) 「たかじんのそこまで言って委員会 」にてAIDSがテーマに

 8月13日のよみうりテレビ「たかじんのそこまで言って委員会」でAIDSが討論のテーマとして、取り上げられていました。この番組は、司会のやしきたかじんさんがゲストを招いて旬の社会問題を本音、毒舌で討論するという関西では人気の番組です。

 「AIDS(HIV)が発見されてから今年で25年たったが、先進国では唯一、日本はHIV陽性者が増え続けており、原因のひとつに若者の性の乱れがある」と題しての討論でした。

 番組を観ていて、各ゲストのHIV/AIDSへの理解はオヤッと思うこともありましたが、最近放送メディアでは頻度の少なくなったHIV/AIDSが、バラエティ番組で取り上げられたことに関しては評価できると思いました。

 この番組のHP(http://www.takajin.tv/)に、「あなたが、今後のエイズ対策で『忘れてはいけない』と思うことはなんですか?」と題して一般の方からアンケートを取っています。これを読んでみますと、意外なことに「風俗産業やAV業界を取り締まる」「HIV定期検査の義務付け」「性教育の強化で貞操観念を身につけさせる」などの保守的かつ、高圧的な意見が多く散見されました。

 HIVはセックスが感染ルートのひとつです。性行為は誰もが行うものであり、法律や社会道徳で禁止や規制をすることはできません。トゥーランドットのアリアではありませんが、「誰も寝てはならない」というわけにはいかないのです。

 GINAとしては、HIV/AIDSに対する正しい知識を、すべての人に理解して欲しいと願います。

 現に、AIDSを発症して初めて、自分がHIVに感染していた事実を知る人も増えています。一般的に、HIVに感染してからAIDSを発症するまでには10年ほどの潜伏期間があることが多く、発症してからでは、どの性行為で感染したのか特定できず、さらに現在の配偶者にも感染させていたということが少なくないのです。

 HIVは誰にでも感染する可能性があります。

 もし、今までに、フェラチオ、クンリニングスも含めてコンドームなしの性行為の経験がある方はすべて、HIV検査をすべき十分な理由があると言えるのです。

(浅居 雅彦)