HIV/AIDS関連情報

2006年8月15日(火) マレーシアでHIV検査が義務付けられた理由

 現在、マレーシアのケランタン州では、結婚する前に夫婦のHIV抗体検査が義務付けられています。

 マレーシアの北部に位置するこの州では1986年から2004年までの間に、合計5,639人がHIVに感染しており、性交渉による感染は少なくありません。

 タイの英字新聞Nationの2006年1月30日号にケランタン州知事のコメントが載せられています。州知事によれば、ケランタンで感染者が多いのは、地理がタイに近いからだとし、タイに売春目的で渡航する男性がHIVに感染し、その後妻に感染させていることが問題である、と指摘しています。

 当websiteに載せているレポート「なぜ西洋人や日本人はタイでHIVに感染するのか」のなかで、私は日本人や西洋人がタイでHIVに感染する理由を述べましたが、同じことがマレーシア人の間でも起こっているということです。

 やはり、「タイの売春婦」というのは、特別な枠で考える必要があるのでしょうか・・・。 

(谷口 恭)