HIV/AIDS関連情報

2006年12月12日(火) バンコク、11歳の強姦魔

 タイ南部のテロは相変わらず頻発しており、ついに南部3県では公立の学校が無期限の学校閉鎖となりました。11月28日にはようやくバンコクを含む40の県で戒厳令が解除されましたが、北部や東北部(イサーン地方)の一部ではクーデター及び暫定政権に対する抗議が続いており、タイに平穏な日が戻るのはまだまだ先になりそうです。(といってもバンコクやパタヤなど観光地にいればそんな緊迫感は微塵も感じませんが・・・)

 さて、そんなバンコクでとんでもない事件が起こりました。最近、バンコクをはじめタイ全域で強姦事件が相次いでいますが、12月3日に逮捕された連続強姦事件の犯人のひとりがなんと11歳の少年だというのです。

 12月4日のバンコク週報によりますと、12月3日午前1時ごろ、バンコク都内北バスターミナルの近くで、18歳の女性が恋人の目の前で強姦されるという事件が起こりました。

 被害者はチョンブリー県の工場で働いている女性で、恋人とターク県の実家に帰るため、北バスターミナルでバスを待っていたところ、ひとりの男が近づいてきて、「自分は警官だ。今、違法就労の外国人を調べている。身分証明証をみせろ」と言われたそうです。

 そして、2人の身分証明書を受け取ったニセ警官の24歳の男性と共犯の11歳の少年は、カップルを北バスターミナル裏手の人気のない草むらに連れて行き、「騒いだら殺す」と男性を脅し、女性を強姦したそうです。しかし強姦している最中にカップルの男性がその場を逃げ出し大声で助けを求め、ふたりの強姦魔は逮捕されました。

 ふたりの強姦魔は、これまでにも同様の手口で女性2人を強姦していましたが、被害者たちは警察に訴えていなかったそうです。

 今回のように犯人が11歳というケースは稀ですが、タイの現地新聞では頻繁に強姦事件が報道されています。なかには日本人を含む外国人をターゲットにした事件もあります。HIVや性感染症の議論をする前に、このようなことがおこらないよう罪を重くするなどして対策を立ててもらいたいものです。

(谷口 恭)