HIV/AIDS関連情報

2006年10月16日(月) オーストラリアのゲイ、5人にHIVを故意に感染

 このコーナーで何度か「故意にHIVを感染させた事件」をお伝えしてきましたが、今度はオーストラリアで同じような事件がありましたのでご紹介いたします。

 10月11日のNEWS.COM.AUによりますと、47歳のゲイ(ニール氏)が、レイプや児童ポルノ所持などに加え、故意にHIVを感染させたとして、合計115の事件の予審が開かれています。申し立てをしている16人のうち、少なくとも5人がニール氏からHIVを感染させられたことが分かっています。

 予審ではひとりの男性が証言をおこなっています。この男性は結果としてHIVをうつされませんでしたが、ニール氏からコンドームを用いない性行為を強要されていたようです。ニール氏はこの男性に対して、「パパがお前に"種"をつけてあげるよ。お前はパパの小さな陽性少年になるんだよ・・・」と言っていたそうです。

 この男性の証言によって、ニール氏がグループ・セックスに参加していたことや、「クラブ80」「コリングウッド」「レアードホテル」「アボッツフォード」といったゲイの集うスポットで性行為をおこなっていたことが明らかになったようです。

 まだ日本ではこのような事件が報道されていないと思いますが、いずれ珍しくない類のものになるかもしれません・・・。

(谷口 恭)