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2006年7月24日(月) タイで違法薬物が次々と摘発

 最近タイで次々と違法薬物容疑の逮捕者が出ています。

 7月12日、チョンブリー県のパタヤ署は、10代と20代の計4人の男性を覚醒剤密売容疑で逮捕しました。覚醒剤79錠が押収されたそうです。

 また、7月14日には、ノンタブリー県のアパートで、13キロものヘロインが押収され、翌日には、さらに同アパートで、4キロのエクスタシー(MDMA)が見つかったそうです。

 ここ1~2年は、「もはやタイは違法薬物が入手しやすい国ではなくなった」、という声を多くのタイ人から聞きますが、こういうニュースが次々と報道されると、再びタイが薬物天国に後戻りするのも時間の問題のように思えてきます。

 違法薬物に関しては、私個人的には、徹底的に罪を重くするのが最善の方法だと考えています。例えば、タイの隣国であるマレーシア、さらにシンガポールは、麻薬を所持しているだけで死刑となることが少なくありません。

 覚醒剤で死刑になることは、これらの国でもさすがにないでしょうが、感染症の観点から考えるならば、薬物の種類にかかわらず、少なくとも静脈注射での使用を法律の力をもって止めさせるようにはできないものかと思います。

 それも、販売目的でない個人使用の所有であろうが、初犯であろうが、ある程度重い罪を課すことが抑止力になるのではないかと私は考えています。
 
 違法薬物は、一度でも手を出すと、理性の力だけではそう簡単にはやめられません。最も効果的な抑制法は、初めからやらないことなのです。

(谷口 恭)