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2006年7月10日(月) バンコクで売春婦が摘発

 バンコク週報1226号(2006年7月10日~2006年7月16日)によりますと、7月5日に、バンコク首都警察が、バンコク内トンブリ地区の飲食店で、店に来た客に売春をもちかけていたフリーの売春婦5人を逮捕したそうです。逮捕のきっかけは客からの通報で、逮捕された売春婦5人の年齢は18歳から20歳だったそうです。

 タイでは、一応は、売春は違法ということになっていますが、拙レポート「南タイの売春事情」でもご紹介しましたように、地域の保健師が置屋で健康管理しているという実情もあり、また、拙書『今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ』でも述べているように、フリーの売春婦も含めると、タイの売春婦の総数は最大で100万人にもなるとの試算もあり、どうも売春禁止法の適用は曖昧なようです。

 しかしながら、今回のように客からの通報があった場合は、警察も動かざるを得ないようです。

 また、GINA現地スタッフ(タイ人)の情報によりますと、売春目的の外国人とタイ売春婦との出会いの場として有名ないわゆる「援助交際スポット」には、定期的に警察の視察が入るそうです。

 GINAとしては、警察による摘発と同時に、フリーの売春婦に対する性感染症の知識の啓発や定期的な検査受診を勧めることが重要だと考えていますが、我々の知る限り現時点ではそのような世論はありません。将来的なGINAの活動として考えていきたく思います。

(谷口 恭)