HIV/AIDS関連情報

2006年5月22日(月) HIV感染者対象の保険が南アフリカで販売され世界から関心

 共同通信によると、エイズウイルス(HIV)感染者数が世界最多の南アフリカにある保険会社オールライフがこのほど、HIV感染者だけを対象にした生命保険の販売を始めました。
 
 このような保険は世界で初めてといいます。

 現在は南ア国内でしか販売されていませんが、日本や欧米から多数の問い合わせがあるといい、関心の高さをうかがわせます。

 同社によると、この保険は、HIV陽性だが、まだエイズを発症していない人が対象です。加入後、定期的に医師の診察を受け、具合により抗エイズ薬の服用を続けることが条件となっています。

 掛け金は年齢や健康状態により異なりますが、受取額10万ランド(約170万円)あたり、月額200-700ランド(約3400-約1万2000円)を支払います。標準受取額は35万ランドで、最高受取額は170万ランド。昨年12月の発売以来、200-300口が売れたといいます。

 同社は、死亡時に葬儀費用が出る保険の契約者の3分の1がHIV感染者である点に着目。手数料を低く設定するなどして、掛け金を下げて商品化しました。将来的には海外にも販売を拡大したいとしています。

(浅居 雅彦)