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| HIVの検査に行こう! |
現在このウェブサイトへのアクセス数は月間およそ5万件です(2006年12月現在)。
月に何度も見てくれている方もおられるでしょうから、実際の閲覧者は1万人から2万人くらいでしょうか。
そのなかで、HIVの検査を受けたことがあるという方はどれくらいおられるでしょうか。
日本では、検査を受けるべき人がまだまだ受けていないのが現状である、と言われることがあります。もし、このウェブサイトを見ている人でまだ検査を受けていない人がおられれば、一度検査に行くことを考えてみればいかがでしょうか。
ここでは、これまでにいただいたHIV検査に関する質問のうち代表的なものについて、Q&A方式で回答していきたいと思います。
Q1 どんな人が検査を受けるべきでしょうか。
Q2 検査はHIVだけでいいの?
Q3 ゲイであれば必ず検査を受けるべきですか
Q4 風俗嬢は必ず検査を受けるべきですか
Q5 感染してから3ヶ月経たないと検査できないって聞いたんですが・・・
Q6 即日検査はどこで受けられますか
Q7 彼氏(彼女)と一緒に行くべきですか
Q8 もしも自分が(あるいは相手が)HIV陽性だと言われたらどうすればいいですか
Q1 どんな人が検査を受けるべきでしょうか。
A1 次の人が該当します。
①これまでに、相手がHIV陰性であることを確認していないままコンドームを用いない性行為をしたことがある人。性行為には”フェラチオ”も含みます。”クンニリングス”をしたことがある人も相当します。完全に感染を予防するにはクンニリングスの際、デンタルダム(女性器にあてる薄いシート)を用いることが必要です。
②注射針の使いまわしをしたことのある人
③完全に滅菌されていない環境でタトゥーを入れたことのある人(特に海外が危険だと言われていますが、日本国内でも感染の報告こそないもののショップによってはリスクがあるかもしれません)
④(医療従事者の方で)針刺し事故を起こしたことがある人
⑤他人の血液(正確に言えば、精液、腟分泌液、脳脊髄液なども)が、目や口、あるいは傷のある皮膚に付着したという経験のある人
⑥海外で危険な性行為の経験のある男女。これは内容としては①に含まれますが、男女とも最近このタイプの感染が目立っています。男性であればタイや中国などのアジア諸国、女性であればオーストラリアやアメリカ、ヨーロッパなど西洋諸国での感染が多いという傾向があります。
Q2 検査はHIVだけでいいの?
A2 これはあなたがQ1のどのタイプかによります。
A1で述べた②③④⑤のみで、①⑥は関係がないという人は、HIVに加え、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、さらに必要であれば、HTLV-1(ヒト成人型白血病ウイルス)や梅毒の検査をおこなえば充分でしょう。
①または⑥にあてはまる人は、HIVと、上に述べたHBV、HCV、HTLV-1、梅毒はもちろん、それ以外にも検査を受けるべきです。具体的には、淋病、クラミジア、カンジダ(女性の腟やゲイの肛門に棲息)などです。また、女性の場合、子宮頚癌の検査も受けるべきですし、淋病・クラミジア以外の細菌検査も受けておくべきだと思われます。これらは大半は症状が出ないのが特徴です。さらに、女性やゲイでコンドームを用いないフェラチオの経験がある人は必ず咽頭(のど)の検査も受けておきましょう。クラミジアや淋病が咽頭に棲息していることは決して稀ではありません。
一方、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、疥癬などは、痛み・できもの・痒みなどの症状がでますから、自覚症状がなければ特に疑う必要はありません。
Q3 ゲイであれば必ず検査を受けるべきですか
A3 たしかにHIVのハイリスクグループに”ゲイ”が含まれることが多いと言えます。しかしながら、ゲイであることそのものがハイリスクグループであるわけではない、とGINAでは考えています。ゲイであっても危険な行為をしていなければリスクはないわけです。
Q4 風俗嬢は必ず検査を受けるべきですか
A4 理論的には風俗の仕事をしたことがあるからといって、HIVのリスクがあるわけではありません。通常の”キス”では感染しませんし、フェラチオの際、コンドームを用いていれば心配はないわけです。
しかしながら、日本の性風俗では、フェラチオの際、コンドームを用いないことが多いため、ほとんどの風俗嬢はハイリスクであると言わざるを得ません。(実際にフェラチオで感染した例は、谷口恭著『今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ』で紹介しています)
一度検査を受けて、どのように”仕事”をすればリスクを軽減できるかということについて医療者から学ぶことが必要でしょう。
Q5 感染してから3ヶ月経たないと検査できないって聞いたんですが・・・
A5 現在は検査の精度が上がっていますから、2ヶ月程度で充分だと思われますが、これは各検査機関にあらかじめ質問しておくのがいいでしょう。
NAT検査という新しい検査法があって、この方法なら感染してから3週間程度で分かります。ただしすべての検査機関でおこなっているわけではないので事前に確認しておく必要があります。
Q6 即日検査はどこで受けられますか
A6 これには便利なマップがあります。厚生労働省科学研究費エイズ対策研究事業が作成しているウェブサイトが最も詳しくて分かりやすいと思われます。下記のURLをご参照ください。
http://www.hivkensa.com/index.html
このウェブサイトで、即日検査を実施しているところの他、NAT検査を実施しているところ、HIV以外の性感染症の検査を実施しているところも検索できます。
Q7 彼氏(彼女)と一緒に行くべきですか
A7 GINAではそうすることを推薦しています。事前に相手とじっくりと話し合いをおこない、どちらかに(あるいは双方に)感染している可能性があるなら、「もしも感染していたらどうすべきか」について充分に話をしておくのがいいと思います。
Q8 もしも自分が(あるいは相手が)HIV陽性だと言われたらどうすればいいですか
A8 もしも、あなたに信頼できるパートナーがいる、あるいは何でも話せる友人がいるならひとりで悩まずに相談してみるべきでしょう。しかし、相談に乗って話しを聞いてくれるのはあなたの周囲以外にたくさんいます。専門のカウンセラーやHIV陽性者を支えているNGOやボランティアもたくさんいるのです。通常、HIVの検査をおこなっている機関では、その機関の医療者が親身になって相談に乗ってくれますし、適切なカウンセラーやHIV陽性者支持団体を紹介してくれるはずです。
あなたが陰性で、あなたの彼氏(彼女)が陽性であった場合、まずはその相手をしっかりと受け止めてあげてください。その相手を最も理解することができるのはあなた自身であるということを忘れないでください。
2006年12月23日 谷口恭
(尚、GINA代表谷口恭が院長をつとめる「すてらめいとクリニック」でも、HIV抗体検査、NAT検査、他のすべての性感染症の検査と治療、肝炎ワクチンの接種などをおこなっています。HIV陽性の方に対しては、エイズ拠点病院への紹介や、カウンセラー、支持団体の紹介などもおこなっています。お気軽にお問い合わせください。)
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